pon氏インタビュー最終回【紙媒体・ケータイへの考えや今後】
今週は、ダークな世界を描いた【シダ】や毒舌紳士になったネコが登場【うちのタマが進化しました】の作者pon氏インタビュー最終回。
今回はケータイ・紙媒体に対する考え方や、今後の創作予定などについて伺いました!
■ケータイマンガ市場についてどう思われますか?
新しいし面白いですね。なによりも漫画を描く側にとってありがたい場だと思いました。
発表する場というのは、いまのネット時代なら漫画を公開するサイトを作るなど、大きく広がったのですが、広がりすぎてやっぱりあまり見てもらえない、ということがあります。ひとつのコメントをもらうことだって滅多にないということも普通にあります。WEB漫画サイトを普段みない方が気軽に見れる、というのは今までにないことです。
そしてケータイという気軽さの利点なのでしょうか。多くのメッセージをもらえて驚いています。褒められればうれしいです。うれしいから、期待に答えようとします。それが一番大きな作品作りの動機になります。
■現時点で紙媒体・ケータイマンガでの良い点・悪い点はそれぞれどこだと思われますか?
紙媒体
・良い点
漫画を本(紙媒体)で読むのは、たしかに一番しっくりきます。漫画は両開き2ページでコマを割って構成してあるので、やはり紙媒体で漫画を読むというのがいいですよね。目も疲れないですし。本棚にずらっと並んでいるといいですよね。なんか。見たいときにぱっとみれるというところもいいです。
・悪い点
悪い点というわけでもないですが、紙媒体の場合ですとどうしても単価が高くなってしまい負担が大きくなるので、漫画の発表の機会が減るのではないでしょうか。
ケータイマンガ
・良い点
ケータイマンガでの良い点は上記の質問でも触れましたが、新しい読者の方が読んでくれること。気軽に読めること。気軽にメッセージを送れることだと思います。
・悪い点
悪い点…というか仕方ないことだと思いますが、画面の大きさが小さいため読みづらいことでしょうか。画質も向上できればすばらしいです。トーンや文字がつぶれてしまうので。
■これからのケータイマンガに期待することは何ですか?
市場の拡大、ということではないでしょうか。
ケータイマンガが確立し、運営会社が十分な利益を得て、マンガの収入でマンガ作家の人が生活でき、そして読者の方が毎日読んで笑って泣いて楽しんで、そして感想を気軽に送れて、それを励みにまたマンガを描く…そんな未来を期待します。
…そんな簡単ではないことはわかっていますが、期待しています。
■ケータイマンガを描く上で気をつけていることはありますか?
ケータイマンガだからといって何かいつものマンガの描き方が変わるということは今のところありません。
最初からケータイマンガを描く、という場合はもちろんいろいろと変わってくるとは思いますが、現状では、いつも通り描いたマンガを編集しているので、特に描くことでは変わらないと思います。
ただ、表現の仕方は考えますね。コマが大きかったり縦横に長かったりすると、スクロールをどちらからやったほうがいいかとか、ここは早くスクロールしたほうがいいから早くしようとか…
うーん。このあたりは、おそらくみなさん共通しているとは思いますが…
あ、でも4コマの場合はほとんど編集不要(笑)なので、コマがヘンに切れていないかを確認するぐらいでしょうか。
■同じマンガを描いている作家として、他の作家様に一言お願いします。
…そういうのはとてもいいにくいわけですが、せっかくなので。
マンガを1ページ描くのに、みなさんがどれほど苦労されているか。
いろいろな事情の中、時間を割いて描くのがどれほど大変か。
楽しみもあるけれど、自分は好きで描いているけれど、叩かれるのも怖い。
でも、自分のマンガがより多くの人に読まれている感激。
その数が明確にわかる。増えてる!減ってる…
落ち込むこともあるけれど、待っていてくれる読者がいる。
「おもしろかったです」という一言が、どれほど描く力になることか。
だから今日も描こうという、同じマンガを描いている皆さん。
私も一緒です。
がんばりましょうなんていいません。
お互い楽しみましょう!!
…なんて、いってみます。<(_ _)>
■たくさんの読者様に一言お願いします。
「結論。おもしろいといって。」
いろいろ考えて、自分の見せ掛けや大義名分をはぎとってみると、ようするにこういうことかなと思いました。
なんだかんだいって、そういってほしいわけなんです。
もちろん、合う人合わない人います。それは仕方ないのです。それはわかっていながら、その上で、すべての人にいってほしいのです。
そして「ふむ。おもしろい」といってもらえたとき、やっぱりこ踊りして喜びます。
いつもメッセージをいただくたびに、自分が一喜一憂しているのを感じます。単純です。
賞賛の声には喜び、批判の声にはへこみます。
なにがあっても悠然とかまえていられる境地にはまだとてもとても…
でも、反響があるということはやはりうれしいことです。いままでは黙々と一人でやってきて、反響があるといえば友人や知り合い、家族、持ち込み先の人の話ぐらいでした。不特定多数の方々が見てくれてメッセージをくれる。これは改めてすごいことだなぁと。
メッセージすべてに答えられなかったりしますが、また、ご要望に答えられないことも多いと思いますが、どうか生温かい…いや、温かい気持ちでいていただければと、勝手ながら願っております。
月並みではありますが、しかし結局のところ本質をもったお礼を。
「いつも応援ありがとうございます!」
■今後の創作予定や目標などを教えてください。
今後…といいましても2009年10月の時点の話ですが…
描きたい漫画がまだいくつかあります。受け入れられるかどうかはわかりませんが。
実験マンガやらかつてない漫画だとか、そういうわけではなく、普通の漫画や、4コマ漫画です。中にはヘンなのもありますが。描くのに時間がかかって途方にくれます。
目標はやっぱりマンガを描いて生活していきたい、でしょうか。
切に願いますが「ケータイマンガからデビューしました♪」とか「ドラマCD化されました。声優は○○さんです♪」なんて言ってみたいですねー!
どなたか有志で、「ある日ある時ある場所で。」に声をいれたりしてくれませんかねぇ…動画サイトにアップとか…登場人物2人なのでやりやすいと思うんですが(わりと本気です^^)。
■最後に、何でもどうぞ!熱い思いを語ってください!!
いろいろといってすみません<(_ _)>
「なんてやつだ」とお怒りの方、どうかご容赦を。
「おもしろいやつだ」と思ってくださった方に幸あれ。
「なんとも思わなかった」方に私の涙を。
なにしろ、マンガを描き続けて果てしなく。陽の目もみずにただ不安に悶々とした中、今回のインタビューを受けたことがどれほどぷっつんときたことか…
しかし、最初からこういう内容ではありませんでした。答えているうちにこう、なにやら胸にたまりたまった「なにか」が吹き出したのです。
私のせいじゃない。胸の中の「なにか」のせいなのです。
依頼されてインタビューに答える。
これがどれほど珍しいことか!
ヘタをすると、人生のなかで最初で最後の可能性があるわけです。力をいれて答えなければなりますまい。
ともあれ、皆さんの応援があってこそマンガは成り立ちます。
なにかしらケータイマンガから、読んだ皆さんが楽しんでいただき、その上で自分の漫画への道がより開けることがあれば、こんなにうれしいことはない、です。
最後に。
今回のインタビューが、わずかでもそのきっかけになることを願いつつ。
ここまで付き合ってくださった方、ありがとうございました。
また、「マンガ」のほうでお会いしましょう!
次週は、長編マンガ【天の祈りと大地の願い】サンタさんが神様に相談【クリスマスの奇跡】の作者樹月千春氏が登場します!!
お楽しみに!!
| ponさんのインタビュー目次 |
| 11/16配信 第1回 まんがことはじめ 11/18配信 第2回 お気に入り機材や好きなマンガ 11/120配信 第3回 紙媒体・ケータイへの考え方 |

小野ひろきさん
ポリネシアからやってきた女の子が悪を裁くゆるコメ【おぶぎょうたま】などの作者インタビュー
11/9配信 第一回 まんがことはじめ
11/11配信 第二回 お気に入り機材や好きなマンガ
11/13配信 第三回 紙媒体・ケータイへの考え方
あいえるいさん
NYの高校を舞台にジャンルにとらわれない作品【Ordinary Days】の作者インタビュー
11/2配信 第一回 まんがことはじめ
11/4配信 第二回 お気に入り機材や好きなマンガ
10/6配信 第三回 紙媒体・ケータイへの考え方
どじょうさん
RPG風ファンタジーマンガ【The Fool】の作者インタビュー
10/26配信 第一回 まんがことはじめ
10/28配信 第二回 お気に入り機材や好きなマンガ
10/30配信 第三回 紙媒体・ケータイへの考え方
はんぷ亭だんぷ亭さん
ゆるキャラ界の王をめざすツータンが活躍する【ツータンとアヌー】の作者インタビュー
10/19配信 第一回 まんがことはじめ
10/21配信 第二回 お気に入り機材や好きなマンガ
10/23配信 第三回 紙媒体・ケータイへの考え方
りょくさん&enokidsさん
【男女-だんじょ-】【琴浦さん漫画】らの作者による対談インタビュー
10/12配信 第一回 ドキドキワクワク初顔合わせ♪
10/14配信 第二回 嬉し恥ずかしアニメ映画化!?
10/16配信 第三回 ファンの反応が作品の原動力!!
そのほかのインタビュー済み作家一覧はこちら

