第6回(最終回) おもしろい話が書きたい
■対比のテクニック
対比というのは物語やキャラクターをつくるうえで重要な要素となります。
●物語についての対比
対比するふたつの物語を交互に書くことで、伝えたいことが強調されるテクニックをシナリオでは「モンタージュ」と言います。
テーマを設定して書く場合「友情はすばらしいものだ」がテーマなら起で「友情なんてくだらない」という逆説を入れることで、転で伝えるべき「友情」が活きてくるのです。
恋愛モノによくある第一印象が最悪というのも、対比のテクニックのひとつですね。
例えば、お城で暮らす王様が豪華な食事を一口食べて捨ててしまう話とボロ布を着た家族がひとつのおかずを皆で分け合う話をつなげて描くことで、劣悪な環境だという世界観をしめせます。
この他にも、羽陽曲折をへて恋愛関係になった男性と女性が「これからもずっと一緒にいようね」と約束をする話と、女の両親が医者に「娘さんの余命はあと僅かしかありません」と宣告される話を続けて書けば、対比の効果も相まって読者はよりいっそう物語に惹かれていくのです。
●キャラクターについての対比
- 見た目も性格も行動も「THE 不良!」という主人公と。
- ものすごくいかつい顔をした不良なんだけど、動物が好きで週に2~3回動物園に通っており、家でも犬猫をたくさん飼っている主人公
が居たとします。
どちらが魅力的か、物語としておもしろくなりそうかは一目瞭然ですよね。
こうした、ありえないと感じる意外な設定やヘンタイ性、人には言えない秘密がキャラクターを魅力的にする対比(ギャップ)となるのです。
マンガに登場するすべてのキャラに当てはめろとは言いませんが、主要なキャラの魅力や物語の軸となりえるので、キャラクター作りのさいにギャップの魅せ方も考えてみましょう。
最近はやりの「ツンデレ」もこの対比からきています。
普段はそっけない態度だけれど二人っきりになると甘えてくる。
まさにギャップの勝利ですよね。
■実際に描いてみよう
原作ができたなら、せっかくなので完成(マンガ原稿化)までもっていきましょう。
絵が描ける人は原作にあわせて忠実に描きます。
誤字脱字などは別ですが、ちょっとしたセリフだったとしても作画担当者が勝手に変更するのは止めてください。
自身の原作でも同じく、マンガにした後に! 絵やストーリーについて原作の人と相談してください。
絵が描けない人は、描ける人に作画を頼んでみましょう。
物語の概要やキャラクター設定などが書かれた簡単な企画書を用意してその人に見てもらい、OKがでれば事細かなやりとりが発生するので、実際に会って相談しながら二人でひとつのマンガを作り上げていきましょう。
■できあがったら持ち込み!?
作画担当者と打ち合わせて納得できるマンガ原稿ができたら出版社に持ち込みをしてみてはいかがでしょうか。
また、原作のみでも持ち込みは可能ですので、ぜひ一度チャレンジしてみてください(企画書やプロフィールなどの別途制作する資料が必要です)
関連リンク:マンガ基本講座【第10回 持ち込み・投稿編】
マンガ原作を持ち込める出版社は、各誌の募集要項などをチェックして調べてみてください。
青年誌などでは原作つきのマンガが多数掲載されているので、持ち込める可能性が高いです。
これでマンガ原作(シナリオ形式)の書き方講座は終了です!
皆様ご購読ありがとうございました!
皆様の作品がもっともっと魅力的になりますように!
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