第4回 書いてみる
■最初はプロット通りに
起承転結といっても、具体的にどうなるのか分かりづらいですよね。
そこで第2回で使ったシナリオの起承転結をここに書きます。
タイトル「キャッチボール」
ジャンル「ジュブナイル」
テーマ「友情」
【起】
主人公の久住正吾(9)と相川悟(9)は幼稚園からの幼なじみ。
二人はリトルリーグのバッテリーを組んでおり、このまま同じ中学野球チームに進む約束をしていた。
【承】
だが、悟は正吾に隠し事をしていた。それは悟が遠方に引っ越してしまうこと。
それを知らない正吾は悟とキャッチボールをしたり、試合に出場したりして、日々を過ごしていた。
【転】
ある日、正吾が登校してくるといつも居るはずの悟がいない。
同じクラスの友人にそのことを聞くと、悟は今日で転校してしまうと話された。
唖然とする正吾だったが、自分の気持ちを何ひとつ伝えられていないと思い、悟とのキャッチボールで使った硬球に文字を書いて、学校を飛び出した。
悟が部屋でダンボールに荷造りをしていると家のチャイムが鳴る。
悟が出るとそこには息を切らしながら立っている正吾の姿があった。
【結】
悟が何か言おうとしたとき、正吾は持っていた硬球を悟にぶつけて黙って去っていく。
悟がボールを拾うと、そこには「返せ」と一言。再会の約束が書かれていた。
プロットを元にネームや原作シナリオを書いていきます。
ただし、これらを書いている途中で転や結にある重要なシーンを変えることはやめましょう(多少の脱線は、キャラクターが勝手に動き出してくれたということなので、良い場合もあります)。
まずはプロット通りに書き上げる、そしてマンガやシナリオ原作という形にしてから何が悪かったのか良かったのかを見ることが必要なのです。
納得がいくまで修正するより、最後まで仕上げることが大事!
これを頭の片隅においたうえ制作にあたってください。
■シーンはていねいに分かりやすく書こう
プロットからシナリオ(下書き)を起こすとき、各場面の繋がりや人物の行動、情景描写はていねいに書きましょう。
場面の繋がりであれば、A子とB子が待ち合わせをしているとして。
A子が学校を出る→B子といきなり話している場面より、
A子が学校を出る→B子がマックで待っている→A子が現れ、B子の前に座って会話がはじまる。といった形です。
また、情景描写でいえば学校の教室でも。
金髪の学生がおり、窓ガラスが割られ、タバコの吸殻が落ちているのと、授業中に一切私語がなく、生徒は皆無言で教師の話を聞いてノートに写してるのとでは、まったく印象が違います。
こういった部分を丁寧にかくことで、物語の世界観が広がるのです。
■声に出して読んでみる
ネームやシナリオが書けたらまずは自己チェックしてみましょう。
ただ、自分で正しいと考えて書いたものなので、誤字脱字などの間違いや変な部分が見つけにくいです。
そんなときは声に出してト書きやセリフを読んでみると、読むという別の意識が働くのでオススメです。
次回(第5回)はシナリオチェック! です。お楽しみに!
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