第2回 道具編1
大工さんやお医者さんがノコギリやカンナ、聴診器や注射器などそれぞれの職業に合わせて道具を使い分けるようにマンガを描くための道具もたくさんあります。
しかし、マンガ特有の道具(以後“画材”)は元々マンガ制作のために作られたものばかりではありません。そのため、状況に応じて使い分けるなどそれぞれの画材の特徴を活かしつつ原稿制作をおこなう必要があります。
そこで、まずはマンガ特有の画材の基礎知識をしっかりと身に付け、自分の原稿を描く際最も効果的に活用できる選択ができるようになる必要があります。
しっかりとした知識と技術を身に付けることが作品のクオリティーアップに繋がります。
■ペン先
鉛筆で下描きした後、ペン入れをするために欠かすことのできない道具です。最近ではミリペンなどで代用する漫画家さんもいますが、線に強弱を出すことができ、画面にメリハリを付けられるので、多くの漫画家さんが使っています。
ここでは“丸ペン”“Gペン”“かぶらペン”“スクールペン”“日本字ペン”の特徴を簡単にご説明します。
自分の絵柄に合わせて使い分けてください。
| 線の強弱 | 太い線 | 細い線 | 使いやすさ | |
| 丸ペン | ○ | ○ | ◎ | △ |
| Gペン | ◎ | ○ | ○ | △ |
| かぶらペン | △ | ○ | △ | ◎ |
| スクールペン | △ | ○ | ○ | ○ |
| 日本字ペン | ○ | ○ | ○ | ○ |
※目安になりますので、色んなペン先を使って自分に一番合うものを見つけてください。
■ペン軸
丸ペン用・平ペン用とあります。最近では丸ペンも平ペン両方に使えるものもありますが、軸の太さや長さなど自分が一番描きやすいものを選んでください。
また、テーピングを巻いたり、市販のグリップをはめたりして自分が一番使いやすい状態にする漫画家さんも多いです。
ペンを使っての作業はマンガ制作の上でも多くの時間を使いますので、長時間使っても疲れないよう皆さん工夫しています。
■インク
主に使われるのが“製図用インク”“証券用インク”“開明墨汁”です。その他にもマンガ原稿用に作られたインクなどもありますが、それぞれ特徴があるので特徴を良く理解した上で自分に合うものを使ってください。
- 製図用インク
- 速乾性で、インクの延びも良いです。濃度が濃いインクです。
- 証券用インク
- 耐水性があり、にじみが少ないです。カラー用の主線を描くときに良く使われます。
- 開明墨汁
- 比較的乾きは早いですが、古くなると変質してベタつき乾きにくくなるので、原稿を汚さないよう注意が必要です。
次回 第3回講座は【道具編2】です。お楽しみに!
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